From: 石塚友人
荻窪の喫茶店にて、、、

「ほんと気持ちいいですね!」

つい先日、僕のお気に入りの美容院に行った時の話です。。。

何がお気に入りかというと、とにかく気持ちいいのです。

そして、何がそんなに気持ちいいのかというとシャンプーです。

白い重厚感のある革張りの椅子に仰向けで座り、
熱いわけでもなく、ぬるいわけでもない

心地よい液体が頭皮の全体に広がっていきます。

そして、今回も白いシャツを着た、あご髭が似合う、
色黒の男性美容師さんがシャンプーを担当してくれました。

触れているのか、触れていないのか、位の指圧で僕の頭皮をまるで
マッサージするかのようにシャンプーをしていきます。

僕はこれまでに、こんな感覚を一度も味わったことがありません。

とにかく、気持ちいいのです。

まるで、別の世界にでも連れてこられたかのような気分です。

そんな感覚を感じながら、

「どうやったら、こんなに気持ち良くシャンプーをすることが出来るんだろう?」

と考えていました。そして、聞いてみたのです。

「こんなに気持ち良く自分のことをシャンプー出来たら、毎日快適ですよねぇ〜」と。。。

すると、その男性美容師さんは答えます。

「いや〜、自分にやっても全然気持ち良くないですよぉ〜」

「そもそも、自分にやるのと人やってあげるのとでは、感覚が全く違いますからねぇ〜」

この時僕は、ここの美容院のみなさんが、良く「感覚」という言葉を発する
ことに気づきました。

こういう仕事って、知識や理屈よりも「感覚」が大切なんだろうなぁ〜と
何となく考えながら、僕は男性美容師さんに続けて質問をしてみました。

「その感覚ってやつは、どのようにして身に付けてるの?」と。。。

すると、こんな答えが返ってきます。

「シャンプーが上手な人に実際に自分がやってもらって、
それを今度はお客様に何度も試すんです。それで、自分が出来ていないところが分かったら、
また上手な人にやってもらって修正点を学び、また試すんです、この繰り返しですよ。。。」

そして、確信めいた声でこうも教えてくれました。

「良い提供者になるためには、良い利用者である必要があると思うんですよねぇ〜」と。。。

たった、5分位の時間でしたが、その他にもその男性美容師さんが
どのようにスキルを身につけてきたのか、根掘り葉掘り聞かせていただきました。

この人、本当にこの仕事が好きなんだなぁということが伝わってきました。

そして、男性美容師さんの話を聞きながら僕も同じようにして
コーチングスキルを身につけてきたなぁ〜と感じていました。

このビジネスを始めた当初、クライアントさんと契約したけど、
具体的にどのようにゴールまで導いていいのかがわからず、本当に不安でした。

知識としては学んだけど、
その通りに上手くいかないことも
多々ありました。

そんな時、自分のコーチが僕に対して、どのようにセッションをしてくれて
いるのかを必死で研究していました。

また、僕がクライアントさんとのセッションで上手くいかない経験をした時は
すぐに自分のコーチに連絡をして答え合わせをさせてもらって、
落ち込んだ気持ちを即回復させてもらったことも一度や二度ではありません。

あの頃、僕自身がコーチからセッションを受ける経験をしていなかったら、
今頃どうなっていたのかと想像すると、本当に怖くなります。

良いサービスを提供したければ、まず自分がその利用者になって、
そのサービスの質を磨くことって、ともて大切なことだとあらためて学んだような気がしました。

シャンプー後の肩のマッサージを受けながら、僕は自分がどのようにスキルを身につけて
きたのかをその後もずっと考えていました。

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石塚友人